その後、ももじろうは最初に飼っていた猫とも仲良くなり、順調に成長し、
オス猫らしく、大きくなっていきました。
私にもだんだんとフレンドリーになってきてくれており、
寝る前は挨拶に来て、朝仕事に行く時も見送ってくれるようになりました。
しかし、そんな生活は長くは続きませんでした・・・
ある日のこと、
その日は子供のドッジボール大会のため早朝特訓に行った帰りのこと。
ももじろうは私達が出掛ける時に一緒に外出し、近所を巡回してました。
子供が、「あっ、ももだよお父さん」
「ホントだ、でも捕まえちゃダメだよ、楽しく遊んでるんだから」
思えばあの時、無理にでも連れ帰っていれば、もしくは私が外に出さなければ・・・
異変に気付いたのは昼過ぎでした。
いつもはご飯を食べに帰ってくる時間になっても、ももじろうが帰ってこない!
ベランダから「ももーっ、ももーっ」名前を呼ぶと、力ない返事がかすかに聞こえる。
名前を呼びながら、声のするほうへ行ってみると、よその家の車の陰にももじろうが寝そべっていました。
なんだ、ここにいたのか。ホッとして連れて帰るのに抱きかかえようとしたその時、
フギャー!!!ものすごい声!
見るとももじろうは、後足を引きずり、歩けない様子!
車に轢かれたのか!!!
すぐ病院に連れて行かなきゃ!