とりあえず近くの病院へ。
レントゲン検査の結果、足の付け根の骨折ということでした。
先生がいうには、体力が戻らないうちに手術すると耐えられないということで、その日は点滴のみに。
しかし、次の日もまた次の日も点滴だけ・・・
本当に助ける気はあるのか?この医者!
家についてしばらくたったころ、もう一つの異変に気付きました。
そういえば、怪我をしてから一度もオシッコしてない!
心配になり、もう一度病院へ。
訳を話すと、医者は渋々ながら検査を実施。
絶対にこの医者、動物のこと思ってねー!
高い純血の種にしか興味ねーのか!雑種だってりっぱに生きてんだ!
検査の結果、もう三日もしてないのに、膀胱には少量のオシッコだけ。
素人が考えても、ヤバイというのはすぐわかる!
それなのに!特に治療するわけでもなく、また例の点滴。
ももじろうの体は、その点滴のせいでブヨブヨに・・・
挙句の果てに、若い看護士に得意げに専門用語で説明した後、最後の言葉が
「まあ、このままだともってあと三日で心停止ですね」
じゃあ治療しろよこのヤロー!!!!!
もうこんな病院!二度と来るか!!!
さすがの私も怒りの頂点に。
後から聞いた話ですが、知り合いのパグもこの病院にかかり、死んでしまったそうです・・・
次の日の朝、ももじろうが寝ていたところが何故かビショビショに。
もしかして!オシッコ出たのか!
喜んだのも束の間、それはオシッコではなく、点滴の液。
よほど辛かったのか、自分の手を噛んで体に溜まった点滴の液を出していたのです・・・
その日は日曜日、どこの病院もやってない・・・せめて評判のいい病院を探そう。
そして、見つけました!評判がすごく良い病院!
次の日私は仕事でしたが、子供が風邪ひいたと嘘をいって、ももじろうを病院へ連れていこうと決意。
ももじろう、明日連れてってやるからな!
次の日、朝起きると歩けないももじろうが、ドッタンバッタンしながら必死に私のところへ。
そして私の枕まで来ると、ゴロゴロゴロ喉を鳴らしています。
どうした?ももじろう、今までこんなことなかったのに。
そして道に迷うこと一時間、やっとの思いで病院を発見!
そこは評判通り、丁寧で動物思いの先生です。
難しい説明も素人の私でもわかるよう説明してくれました。
説明によると、検査の結果、尿道の一部が切れてしまっていて、
毒素が体内にそのまま流れ込んでいるとても危険な状態だとのこと。
さらに説明を聞くと、人工管を通して尿を出せば命は助かる、
そのかわり垂れ流し状態になってしまうため世話が大変になるといわれました。
いくら世話が大変でも、命には代えられない。私は先生に、その手術をお願いし、帰路へ。
家に着いて間もなく、一本の電話が鳴り響きました。
その電話は病院からでした。
私が帰って間もなく、ももじろうは容体が急変し、息を引きとってしまったそうです。
猫は死に目を見られたくないともいいますが、もしかしたら、家族と離れるまで必至に耐えていたんでしょうか・・・
私は涙をこらえながら、ももじろうを迎えに行きました。
病院に着くと、ももじろうは、ダンボールのベットの中で、穏やかな顔で、安らかに眠っていました。
そしてそこには、先生が置いてくれた花が一輪。
(猫は死んだところを見られるのを嫌うといわれます。あえて写真は修整させていただきます。)
先生は、残念です、もう一匹の猫ちゃんは、絶対外に出さないでくださいね
と私にいい、お金も受け取りませんでした。
今考えれば、
あの時無理にでも連れ帰っていたら・・・
私が外に出さなければ・・・
最初からこの病院に連れてきていれば・・・
ももじろうは助かっていたかもしれないと思うと、悔やんでも悔やみきれません。
勝手な解釈かもしれませんが、
家を新築すると、身内の誰かに不幸がよくあるとも言われています。
もしかしたら、ももじろうはそれを自らかぶってくれたのかもしれません。
ももじろうの死後、
あんなに外に出たがっていたもう一匹の猫は、何故か全然出たがらなくなりました。
もしかすると、ももじろうが教えてくれたのかも知れません。
今では猫4匹(元々いる1匹、保健所から2匹、ノラ保護1匹)、犬1匹(愛護協会より)、その他にも金魚、めだか・・・
我が家は生き物屋敷となっています!
長文にお付き合い頂きありがとうございました。
これが、NH桃次郎になった経緯です。
一緒に暮らすことができたのは、たったの1年間ですが、
ももじろうとの思い出は、とてもここに書ききれるものではありません。
下手な文ですが、少しは理解して頂けたでしょうか?
どうしても忘れることのできないこと、今でも思い出すと涙が浮かんでくる出来事。
亡くなった日の朝、必死に私のところへきて、ゴロゴロと喉を鳴らしてくれたのは
おまえの気持だと思って良いんだよね?ももじろう・・・
ももじろうは、今でも私達家族の心の中に元気に生き続けています。
ももじろう本当にありがとう!
そして皆様、今後とも宜しくお願い致します<m(__)m>